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兵庫県美方郡香美町<山眞>のブログ

七施餓鬼

 
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兵庫県の日本海側、但馬地方より発信しております、
柴山あさいち屋主宰、山眞ブログの小嶋です(^▽^)

この夏は香住区内で施餓鬼の法要の行われているお寺を七つ回る、七施餓鬼に回らせて頂いております。

以前にも、おじいちゃんの亡くなった時と私の主人のお母さんが亡くなった時におばあちゃんと回ったことがあったのですが、今年はおばあちゃんの妹→母の叔母の七施餓鬼に母と回らせて頂いてます。

そもそも施餓鬼やお盆のいわれは『仏説盂蘭盆経』という経典に書かれているそうです。ご存知の方もおおいと思いますが、一部抜粋しまして、簡単にご紹介してみようと思います(@v@)

お釈迦様の十大弟子の一人、神通力第一といわれる目連は、その神通力で、世界を見渡し、亡き母親の様子を探ってみたところ、母親が餓鬼道に落ちていることを知りました。餓鬼道とは、常に飢えに苦しむ世界です。この世界は、人に与えず多くを貪った人が落ちる地獄の次に苦しい世界である、といわれます。

優しく暖かかった母親が、なぜそのような苦しみを受けねば成らないのか、目連はどうしても受け入れる事ができず、心は重くなり、お釈迦様に会いに行きました。そして、お釈迦様に尋ねました。

「痛ましくも、私の母親は、餓鬼道に落ちていました。 何とか助けようとして、飯をもって与えましたが、母親が食べようとすると、たちまち炎となり、口にする事が出来ないのです。 飢えに苦しむ母を助けたく、なんとか母を救う手立てが欲しくて、こうして参りました。」こう言いながらも、目連の顔ははれませんでした。

お釈迦様はいわれました。

「それは貴方一人の力ではどうする事もできません。大徳衆僧が雨季の修行を終える7月15日にご飯、百味、五果などの珍味を用意して心から供養するのです。 供養の功徳は大きいから、それにより、あなたの母親は、餓鬼道の苦しみを免れるであろう。」

目連は来る7月15日に十方の大徳衆僧に布施すべく奔走し、7月15日のその日、お布施をすることができました。そしてその功徳によって、母親は天上界へ浮かぶ事ができたのです。 神通力で、母親の苦悩が軽減されるのを観じた目連は歓びのあまりに踊りだしました。これが盆踊りのいわれなのだそうです。(うちの主人の実家の岐阜や東京は7月がお盆でしたが、但馬は旧暦で行くようなので8月がお盆のようですね)

そのような言い伝えの名残からか、他の地域のことはわかりませんが、私の実家のある香美町の香住区ではお寺、お寺で8月に施餓鬼の法要が行われておりますので、その日にちに合わせて、7つのお寺にお参りし(お寺の一角に施餓鬼コーナーを作って下さっています)故人の供養をするという風習があります。同じ宗派のお寺でなくても構いません。

私達は8月5日の通玄寺(臨済宗)

   8月7日の大乗寺(真言宗)
        法典寺(浄土宗)

今日 8月8日の長福寺(真言宗)
        願行寺(浄土宗)

にお参りさせて頂きました。

以前、七施餓鬼を回らせて頂いた時も、町内の訪れたこともないようなお寺にもお参りさせて頂きました。こんな小さな村にこんなにお寺があるんだーーー。という発見もあったりして楽しかったです!

今日で5つ回らせて頂きましたので、あと、ふたつ(^▽^人)どこのお寺へお参りさせて頂こうかな♪

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